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地産eco断熱ブローイング工法の意義 |
人類は約10万年前にアフリカを起源とし、暑さ寒さ等に対する適応能力を身に付けながら、世界の様々な地域に暮らすようになったそうです。 その地域の気候を、住まいや暮らし方の工夫で克服しながら現在に至っています。当然のごとく建築材料は、歴史的にも身近にあった、石や土や木や植物等が主な材料となり、工夫をこらし暮らしてきました。
また、20世紀になり大型建築物を中心に、鉄やガラスという素材を使った建築物も数多く作られるようになりました。 その様な人類の建築史の中で、現在の日本の状況は異常だと言わざるを得ないそうです。
理由としては、戦後昭和30年代以降の高度経済成長の波に乗った急激な住宅需要を捌くため、質より量を重視した住宅が数多く供給されました。住宅も工業化の大きな流れの中で、いつしか、「身近な材料で家を造る」という人類が紡いできた世界共通の認識が、特に日本においては忘れ去られようとしていました。
そして21世紀になり地球温暖化です。昨今では我が国もCOP21パリ協定を経て、省エネルギー化へのより強い流れを迎えています。特に住宅省エネ化を図る上において、外皮断熱性の強化は最も重要なポイントです。
他方「省エネ」だけでなく「健康に暮らす」為には、住まいの室温と健康とは強い相関関係があるそうです。イギリス保険省では21℃以上を推奨温度とし18℃以上を許容温度、16℃以下では深刻なリスクがあるとされているそうです。
その様な時代背景の中、身近な「新聞紙」をリサイクルして断熱化を図る仲間として地産eco断熱協会は2010年に発足しました。セルロース断熱材の製造から施工までを各々の会員企業が一貫して行い、真に価値ある住まい造りを本気で考えている集団です。その価値ある住まいを成す断熱材が、身近な新聞紙という「サステナブル(持続可能)で環境負荷が少ない事」は歴史的に見ても理想なのではないでしょうか?
断熱性能を語る上においては、他にも優れた断熱材は存在します。他の断熱材を薄くしなければいけない工業製品と違い、住宅は約10pの柱間など断熱材を入れる空間が充分に存在します。しかし、その柱間には斜材のスジカイやコンセントボックスなど、断熱材を入れる上においては様々な障害物が存在します。それらの間にも細かく入り込むことのできるのは「セルロースファイバーブローイング工法」です。その技術を磨き材料だけでは語れない「確かな施工」を目指している集団が「地産eco断熱協会」です。 |
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